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マクロ経済スライド 調整後年金額 計算

国民年金法第27条の3・第27条の5 / 少子高齢化に対応するため年金財政を自動調整する仕組み

賃金・物価に連動して調整 調整率は毎年設定 100年財政を維持する仕組み

入力

例: 2.5(上昇) / -1.0(下落)

例: 3.0(上昇) / -0.5(下落)

例: -0.3(マイナスで年金抑制)

マクロ経済スライドの仕組み

1
年金改定率の算出
賃金変動率(または物価変動率)を基準に、スライド調整率(マイナス)を加算して改定率を決定
2
物価下限措置
「賃金変動率+スライド調整率」が物価変動率を下回る場合は、物価変動率が改定率の下限
3
名目下限措置
改定後の年金額が改定前を下回る場合は、年金額を据え置き(実質削減のみ、名目削減は行わない)
4
キャリーオーバー
発動できなかったスライド調整率は翌年度以降に繰り越し(景気回復時にまとめて適用)

法的根拠:国民年金法第27条の3・第27条の5e-Gov↗

第27条の3:年金額の改定(賃金・物価スライド)
第27条の5:マクロ経済スライドによる調整(スライド調整率の定義・適用)
厚生年金保険についても同様の規定が厚年法第43条の2・第43条の4に存在。

試験対策ポイント

改定の基準(現役世代 vs 受給世代)

現役世代(保険料収入)に関連する年金額は賃金変動率を基準に改定。 受給者世代(既裁定年金)は物価変動率を基準に改定。 ただし賃金変動率<物価変動率の場合は受給者も賃金変動率で改定(世代間格差是正)。

スライド調整率の構成

スライド調整率 = 公的年金被保険者数の変動率 + 平均余命の伸び率(▲0.1%/年固定)

マクロ経済スライドが発動しない条件

①改定率がマイナス(名目下限措置)、②デフレ局面(物価・賃金がともにマイナス)ではスライド不発動。 発動できなかった分はキャリーオーバー(翌年度繰越)。

年金のマクロ経済スライドが気になるあなたへ

マクロ経済スライドは、年金財政を持続可能にするための仕組みです。年金額の改定に影響するため、受給者・受給予定者ともに仕組みを理解しておきましょう。

✅ マクロ経済スライドにより年金の伸びが抑制されます

マクロ経済スライドは、物価・賃金の変動率からスライド調整率(約−0.9〜−0.3%)を差し引いて年金額を改定する仕組みです。このため物価が上昇しても年金の実質的な価値は緩やかに低下します。将来の年金額は現在よりも実質的に低くなる可能性があることを念頭に、老後の資産計画を立てることが重要です。

✅ 名目額は下がらない「名目下限措置」があります

マクロ経済スライドにより調整しても、年金の名目額は前年度水準を下回らないという名目下限措置があります。ただしデフレ局面では調整しきれなかった分(キャリーオーバー)が翌年以降に繰り越されます。経済状況によって年金改定の方向が変わるため、毎年の改定内容をチェックしましょう。

✅ iDeCoや個人年金で補完することも検討しましょう

公的年金のみでの老後資金は不足する可能性があります。iDeCo(個人型確定拠出年金)や国民年金基金、つみたてNISA等の私的年金・資産形成手段を組み合わせて老後の備えを強化しましょう。iDeCoの掛金は全額所得控除になるため節税効果もあります。

根拠法令

国民年金法 第27条の3・第27条の5 e-Gov
マクロ経済スライドによる年金改定の仕組みを規定。賃金・物価による改定率からスライド調整率(被保険者数の減少率+平均余命の伸び率:0.3%程度)を差し引いて年金額を抑制。積立金が枯渇するまで継続。
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